このホームページと
ブログ「ギター松の一生」内の
検索ができます。↓
さて、一通り打ち込みと録音か終わったわけです。私はミックスの定義はちゃんと知りませんが、このミックスの作業で全く同じ素材の音源でもかなり違った雰囲気の楽曲にすることが出来ます。そして、正解と言うものが無く、ミックスする人の好みやセンスでどうにでもなるものです。私はいつも「ああでもない、こうでもない」とループ状態になって、気づいてみると録音が終了してから一週間以上たってしまった、なんて事もあります。
今回は入門編なので、あまり深入りしませんが、というか、私の実力ではあまり深入りできません。とても奥が深い。今回は、PAN(定位)と音量のバランス、リバーブについて説明します。
ミックスに入る前に、ギターのモニター用に設定したリバーブはオフにしてください。
で、最終的には2チャンネル、ステレオの状態にするので、左右のどの位置から聞こえるように配置するか、と言うことを考えないといけません。できれば、同じような音域を持つ楽器の定位は変えたほうが、それぞれの楽器がクリアに聴こえます。
今回のSmoke on the Waterでは、ギターが左、オルガンが右チャネルから聴こえます。(ライブでは逆だったりします。立ち位置がリッチー先生はいつも右です。)
本物→YoutubeのSmoke on the Water(1972)
ドラムとベースはセンターから聴こえますね。ドラムは各パーツごとに定位が異なる曲も多いですが、このSmoke on the Waterでは、すべてセンターから聴こえます。
では、F3キーを押してミキサーウィンドウを出してみましょう。そして、この部分を見てください
PAN
この画面の中の”C”とその右上の短い縦のバーが定位を表しています。PANといいます。今の状態はすべてセンターです。
さて、原曲どおりである必要はありませんが、ここでは便宜上原曲にあわせてみます。ギターは左から聴こえますが、左のスピーカーをOFFにするか、ヘッドホンの左耳をはずしてイントロ最初の部分を聞いてみてください。右からもギターの音が少し聴こえます。最近では、基本的に完全に振り切った左右にするケースは少ないようです。
では、短いバーをつまんでL80になるようにギターのトラックのPANをドラッグで操作してください。もしくは、"C"のところにダイレクトに”-80”とマイナスを付けて入力してもPANは変更できます。オルガンも同様にやってみてください。右の場合、入力はただの”80”です。ちなみにPANを一番振り切るのは、左は-100、右は100です。
ギターとオルガンのPANを変更
これだけでも、サウンドに広がりが出たと思います。
さて、もしかすると音がうるさかったり、歪んで割れていたりしませんか?
次回は音量ののバランスです。